2013年10月6日日曜日

Caralluma moniliformis, Somalia

Caralluma moniliformis
Somalia

ソマリア産のカラルマです。2009年前後に一度流通しました。輸入後は調子が上がるまで時間がかかりました。ソマリア産で情報もほぼ無かったため、気難しいのかなと警戒していましたが、うちの環境に慣れてからは順調に生長しています。花が咲いたのは今年が初めて。7月頃から現在に至るまで開花が続いています。


元々は1本の小さな実生苗。その時の高さは中央の茎の、左に脇芽が出ているあたりだったので、そこそこ増えたことがわかります。一度根が腐ったことがありますが、自然と腐りが止まりそのまま発根しました。カラルマの硬いタイプでは、こういうことを度々経験しています。腐敗部分と健康な部分の間に、かさぶたの様なものが形成され腐りの進行が止まることがあります。中央の茎には、栽培環境をあれこれ変えた形跡が残っています。背が高くなりすぎたためこの茎の生長点を潰しまして、以後よく芽が出るようになりました。今の時期は表土が乾く度に灌水しています。


茎の先端が先細って伸び花が付きます。インドのCaralluma adscendens等もこのタイプです。



本種の花にもハエの訪花行動が見られました。ハエは、Rhytidocaulon macrolobumの花に集まるものと同じ種でしょう。花に日が当たりはじめる時間から、どこからともなくやってきます。明らかに本種の花を目当てに飛来します。単体で外に出していても集まってきますので、R. macrolobumの花から移動してきているだけではなさそうです。


触っても大して気にしていない様子。このハエ、見る人が見れば種が同定ができるんでしょうけど、私にはわかりません。体長は3~4mm程度です。まあ、花に虫が集まってる光景を見られるだけでもなかなか面白いのですが、欲を言えば結実してほしい。


花柄が貧弱なので、ハエがうろうろすると花も動きます。