2018年10月10日水曜日

Stapelia clavicorona

Stapelia clavicorona

8月から9月にかけて断続的に開花しました。実はかなり前から栽培していたのですが、拗れていて上手く成長させられず、今年になって初めて開花させることができました。本種の副花冠は独特で、黒い綿棒のような丸みを帯びた形状をしています。種小名もこの個性的な副花冠を表しており、Clava(棒・棍棒)とCorona(副花冠)でclavicoronaということのようです。日照や気温の影響なのか個体差なのかわかりませんが、赤みの強い花もあるようです。香りは何かが腐ったような妙なもので、自分の中ではあれの香りだと思ったのですが書かないでおきます。いつもリチドカウロンの花に群がる小さなハエが副花冠のあたりに頭を突っ込んでいたのでちょっと交配を期待したのですが、結実はしませんでした。





2013年の秋。挿し木して根が出たくらい。

2014年の春。このあたりで拗れてしばらく動かなくなってしまいました。

2018年の夏。前出の写真の茎が、この写真の一番下の茎になります。開花まで4年以上かかってしました。今年はネット上で本種の開花報告を複数見かけました。最近流通量が多かったのか、本種に都合のよい気候だったのかはわかりません。

栽培についてですが、他のスタペリアと同じような扱いで問題ないと思います。遮光をして高温を避けるのが重要で、調子が良いときは(天候を見つつ)土が乾いてきたらたっぷり潅水するとどんどん育つはずです。水をやってるのに成長しない場合はおそらく根に問題があると思われますので注意が必要です。