2013年11月7日木曜日

黒花のブラキステルマ

黒花のBrachystelma sp.をいくつか栽培しています。うちには3タイプあります。

1. Brachystelma sp. Malawi Nr. 21322




これは直径5mm程の花を咲かせるsp.で、マラウイ原産です。通常、花弁がカールするので、広げると7mm位にはなるかもしれません。花弁の先端には僅かに房が確認できます。明るいところで見るとえんじ色に見えます。葉は短く丸く、円形に近いです。Nr. 21322という番号は、Exoticaの商品番号です(Nr.はドイツ語Nummerの略で、No.と同義)。同店で販売されていた、Brachystelma sp. nov. Malawi(Nr. 21615)との混同を避けるために記載しました。


2. Brachystelma sp. aff. lancasteri, Tanzania Ruvuma



こちらは何度も写真を載せている株です。花の直径は1㎝強で、房が多く、花弁の付け根と先端両方に多数生えています。写真2枚目の房は縮れていますが、これは強い光に当てた上に、開花直後の花ではないためです。開花直後の房がきれいな花は、過去の記事に載せています。柱冠を取り巻く葯の付属体は三角形に近い形です。葉は先端が尖った楕円形です。


3. Brachystelma sp.




これが長らくちょっと良く分からない個体でした。当初、Brachystelma sp. malawiとして購入しました(Exoticaから購入したものではありません)。確かに葉は丸く、一見マラウイ産sp.に見えますが、花の大きさが明らかに違います。花のサイズは1㎝強で、花弁がカールしません。おそらく、B. sp. aff. lancasteriとして販売されているものでしょう。いくつかタイプかあるようです。花弁の付け根が灰色で、黒いスポットが入る個体などもいるようです。

尚、上の方で少し言及した、Brachystelma sp. nov. Malawi(Nr. 21615)は、鳥籠状の花を咲かせる種で、上記の黒花種とは別物です。国内では、産地や購入時の商品番号を省いて販売されることが多いため、黒花のsp. Malawiと混同されていることがあります。


これがBrachystelma sp. nov., Malawi(Nr. 21615)です。まだ一度も咲いたことがありません。葉には毛がありませんので、そこで黒花種と区別できます。