2013年8月15日木曜日

Pentagonanthus grandiflorus ssp. glabrescens (Raphionacme grandiflora)

Pentagonanthus grandiflorus ssp. glabrescens
Central & East Africa

Malawi, Mozambique, Tanzania, Zambia, Zimbabwe等に分布するガガイモの美種。
一見ガガイモらしからぬ雅やかな佇まいです(しかも無臭)。


本種は、Pentagonanthusという名前で有名ですが、『Asclepiadaceae』では、Raphionacme grandifloraということになっています。

Pentagonanthus grandiflorus (N.E.Br.) Bullock
Pentagonanthus grandiflorus subsp. glabrescens (Bullock) Bullock
Raphionacme grandiflora N.E.Br.
Raphionacme grandiflora subsp. glabrescens Bullock

上記は全て同種ということです。ThePlantListではRaphionacme grandiflora以外Synonym扱い。私としては慣れ親しんだペンタゴナンサスという名前がしっくりきます。いずれにせよ、種小名の通り花が立派な種です。B. buchananiiと同じくらいボリュームがありますね。
葉や茎はあまり見所が無いのですが、この大きな花は本当に見事です。


先週から暑さが本格化してきましたが、本種にとっては好都合。一気に茎を伸ばして開花。昨年は遮光したせいか茎が蔓の様になったので、今年は直射日光下 で栽培してみました。予想通り茎が直立し、花付きもよくなりました。分布域が重なるブラキステルマより強光耐性が強く、真夏の直射日光が大好物です。個人的にはこういうやつが一番扱い易い。運がいいのか、今年はハダニが全くついていません。薬剤散布も霧吹きもしていません。近くのブラキステルマたちはハダニまみれだというのに。


横から見ても素敵な花。うちには真夏に花が咲いたり生長してくれる植物が多数いるので、暑くてへとへとになっていても多少は元気が出ます。特に本種は、1年で一番暑い時期に開花してくれます。


もともと大きなものを入手しており、塊根は直径7㎝くらいあります。割と深く埋めてしまっているので軽く掘ってもよく見えないのですが、落ち着いた色のかっこいいイモですよ。最大で直径10㎝を超えるそうです。虫が付かない様に、冬は他の植物に近付けず、完全断水して室内のラックに放置しています。寒さでダメージを受けたことはありませんが、春~秋の様子を見る限り低温には弱いと思います。30℃を超えるような日が増えてきたら葉が出てくると思いますので、少しずつ灌水を開始すると安全です。

それにしても暑い。関東地方、ちょっと前までは、けっこう涼しかったのですが・・・。それでも西日本の異常な暑さに比べるとまだ良い方なのでしょう。



Bihrmann's CAUDICIFORMS
http://www.bihrmann.com/caudiciforms/subs/pen-gra-sub.asp

Albers, F. & U. Meve. 2002. Illustrated Handbook of Succulent Plants. Springer Verlag.
http://www.springer.com/life+sciences/plant+sciences/book/978-3-540-41964-8