Pentagonanthus grandiflorus ssp. glabrescens
Central & East Africa
Malawi, Mozambique, Tanzania, Zambia, Zimbabwe等に分布するガガイモの美種。
一見ガガイモらしからぬ雅やかな佇まいです(しかも無臭)。
本種は、Pentagonanthusという名前で有名ですが、『Asclepiadaceae』では、Raphionacme grandifloraということになっています。
Pentagonanthus grandiflorus (N.E.Br.) Bullock
Pentagonanthus grandiflorus subsp. glabrescens (Bullock) Bullock
Raphionacme grandiflora N.E.Br.
Raphionacme grandiflora subsp. glabrescens Bullock
上記は全て同種ということです。ThePlantListではRaphionacme grandiflora以外Synonym扱い。私としては慣れ親しんだペンタゴナンサスという名前がしっくりきます。いずれにせよ、種小名の通り花が立派な種です。B. buchananiiと同じくらいボリュームがありますね。
葉や茎はあまり見所が無いのですが、この大きな花は本当に見事です。
横から見ても素敵な花。うちには真夏に花が咲いたり生長してくれる植物が多数いるので、暑くてへとへとになっていても多少は元気が出ます。特に本種は、1年で一番暑い時期に開花してくれます。
もともと大きなものを入手しており、塊根は直径7㎝くらいあります。割と深く埋めてしまっているので軽く掘ってもよく見えないのですが、落ち着いた色のかっこいいイモですよ。最大で直径10㎝を超えるそうです。虫が付かない様に、冬は他の植物に近付けず、完全断水して室内のラックに放置しています。寒さでダメージを受けたことはありませんが、春~秋の様子を見る限り低温には弱いと思います。30℃を超えるような日が増えてきたら葉が出てくると思いますので、少しずつ灌水を開始すると安全です。
それにしても暑い。関東地方、ちょっと前までは、けっこう涼しかったのですが・・・。それでも西日本の異常な暑さに比べるとまだ良い方なのでしょう。
Bihrmann's CAUDICIFORMS
http://www.bihrmann.com/caudiciforms/subs/pen-gra-sub.asp
Albers, F. & U. Meve. 2002. Illustrated Handbook of Succulent Plants. Springer Verlag.
http://www.springer.com/life+sciences/plant+sciences/book/978-3-540-41964-8